交通事故での弁護士・弁護士事務所の選び方について

代表弁護士 濱 悠吾 (はま ゆうご)

交通事故に遭ってしまったことで、突如として被害者の立場に立たされ、次々と困難を伴う対応を強いられる状況に陥ったら、専門家である弁護士に依頼しその力を借りることがとても大切です。

ここでは、数多くの弁護士事務所がある中で、安心して任せられる依頼先を見つけるためのポイントを解説します。

交通事故案件に経験が深い弁護士事務所を選ぶ

弁護士には各々の得意分野があり、債務整理関係や交通事故関係、相続問題等、特定の分野に対して豊富な経験と高い対応力を持っていますので、その中でも交通事故に強いことをアピールしている弁護士事務所を選びます。

弁護士は基本的にどのような案件でも受任することができるのですが、多数の弁護士を抱える大規模弁護士事務所ならともかく、少数精鋭の事務所で多種多様な専門性を謳っているところは避けた方が良いと考えられます。

例えば民事関係を得意とする弁護士がいた場合、民事の中でも債務整理が得意なのか離婚問題が得意なのか、自信を持って対応できるジャンルは分かれてきます。

つまり一人の弁護士が幅広いジャンルに対し、同じだけの専門性と経験値を備えているわけではないため、交通事故について相談・依頼したい場合は、交通事故を得意としていることがわかる弁護士事務所を選ぶべきなのです。

具体的には、交通事故案件でどのような対応が可能か、交通事故に関する相談実績はどれくらいあるのか、弁護士が直接対応しているのかといった点を見るようにしましょう。

賠償金獲得までの適切なプランニングができるかどうか

弁護士が介入した示談交渉では、最も金額の高い裁判所基準で話し合いが進められるため、個人で交渉に臨むより賠償金は増額することがほとんどです。しかし、獲得できる増額分の程度は弁護士によってばらつきがあるのが現状で、適切なプランニングに基づいて交渉に臨める弁護士かどうかという点が影響します。賠償金額を左右するのは後遺障害の等級になるのですが、通院中から後遺障害等級認定申請を見据えた対策を講じ、賠償金獲得に向けた行動を丁寧に重ねていくようアドバイスできる弁護士であることが望まれます。

正しい通院方法とはどのようなものなのか、過失割合はどのように考えるのが適切なのかについて弁護士が随時アドバイスを行うことで、被害者は周到な準備を進めていくことができます。

また、示談交渉を行う上で有利な計算を行い、被害者主導で話し合いを進められるかも、弁護士の姿勢と腕にかかってくるのです。

わかりやすく納得できる説明ができる弁護士かどうか

依頼する被害者は事故について専門的な知識を有していない状態で、弁護士から随時報告を受けたり必要な決断を行ったりする場面が出てきます。弁護士はあくまでも代理人であり、当事者は被害者となるため、弁護士は依頼人である被害者に対し、常にわかりやすく事故の理論構成を伝える努力をしなければいけません。

被害者が事故の全容を把握し、自分がどのような立場に立たされておりどのような結果を目指すために何が必要かを理解して、初めて正しい判断を行うことができるようになりますし、弁護士との二人三脚で有利な示談を進めることが可能になるのです。

しかし、弁護士の中には、依頼者の視点まで目線を下げることを行わず、専門用語を並べて話したり、質問に対する回答が不十分だったりするケースが少なくありません。

ですから、初回相談時には弁護士との相性が合いそうかを確認することがとても重要になってくるのです。弁護士との関係性に不満を覚える原因は、ほぼコミュニケーション不足にありますので、フィーリングはとても大事な判断要素なのです。

豊富な経験と丁寧な説明で満足度の高い当事務所へご相談を

交通事故案件の経験が豊富な弁護士とそうでない弁護士とでは、初動の早さが違ってきます。経験が乏しい弁護士の場合は治療後に相談に来るよう勧められることもありますが、適切な賠償金を獲得するためには通院中が最も大切な期間であるため、初動が遅いと賠償請求の段階になってから大変苦労することになるのです。

当事務所では、初回相談の時点で案件の見通しはもちろん、損害賠償の費目や金額に影響を与える要素等について詳細な説明を行っています。

被害者たる依頼人が事故について全容をよく理解することによって、弁護士との協力体制が生まれることになるからです。依頼者としても、どのような要素が賠償金額を左右するのか理解して初めて、通院すべきか諦めるべきか、正しく判断できるようになります。

依頼者が常にベストな選択肢を採れるようになるためには、弁護士によるできるだけ丁寧な説明が不可欠なのです。当事務所では無料相談をご用意していますので、事故対応についてご不安のある方はぜひ一度お電話もしくは直接お訪ねください。